Vocaloidの音量を調整したいとき、パラメーター[DYN]を変えてみるのが普通の方法だと思います。なんですが、パラメーターを変えてみてると、どうも[DYN]よりも[BRI]を変えたほうが抑揚付くのでは?という気がしてきます。音量を小さくするときは特に。
最近になって気付いたのは、ダイナミックスよりもブライトネスをいじったほうが抑揚でるという
— ヒナジロウ@定時で帰りたい (@hinajiro749) 2016年6月26日
サクッと出力して波形の比較をしてみたので載せておきます。
準備
初音ミクV3 Naturalを使って下記のようなサンプルを作りました。
- 1小節間、「あー」と言う(4拍子、BPM120)
- 「パラメーター不変」「DYNだけ変更」「BRIだけ変更」「DYNとBRIの両方変更」で4パート作る
- ノート同士の影響を受けないように全部トラックを別ける
- どのパラメーターも2拍目始めから4拍目終わりまでに[64]→[32]の変化をする
結果
出力して波形を見てみると下図のようでした。左から順に「パラメーター不変」「DYNだけ変更」「BRIだけ変更」「DYNとBRIの両方変更」の波形です。
音声自体も載せておきます。
どうでした?
[DYN]を設定しなくても音量は小さくなっている。[DYN]を設定することで、(今回の場合)音量変化に勢いが増す。
[BRI]を設定すると、[DYN]よりも音量変化が大きいけれど音色も変わってしまう。[BRI]と[DYN]の両方を組み合わせたほうが、人間のソレっぽく聞こえるように思える。
『ボカロPになりたい!』も含め、「ボカロの歌わせ方」的な本を読んでみると[BRI]の扱いがテキトーな気がします。こんなのもあるよ!くらいの紹介で終わってるような? 複数のパラメーターを組み合わせて、あーでもない・こーでもないと試行錯誤するだけの本があったら面白そうだなーと思うのは自分だけでしょうか??