2015年2月22日日曜日

「水野式作曲メソッド解体新書」に取り組む(5)

今回からは理論解説の第2章です。「理論を解説」と言いつつ、“その理論をどう使うのか?”と作曲法を教えてくれるような語り口なので第1章に引き続いて取り組んでいこうと思います。

メロディ

第2章最初の節は「メロディー」です。たった2音からメロディーをつくっていく過程を解説してくれてます。この節で大事なことはこんなかんじでしょうか。

  • メロディーとはテーマであること
  • メロディーをリピートすることでテーマ性が得られること
  • メロディーに強弱を設けること
  • メロディーとコードは密接な関係があること
  • 単調性を破る手段として転調が活きること

メロディーとコードの関係はよくよく考えないとダメそうです。4小節で完結する(ように感じる)メロディーに対して、C-G-C-Gと繰り返すコード進行が果たしてマッチするだろうか?とか。どうしてその配置なのかとか考えることはたくさんあるようです。

この節で学んだことを使って作曲してみたら、こんなかんじになりました。

ファとソとドの3音だけの単純なテーマを繰り返し、途中ハ長調(C-dur)からニ長調(D-dur)へ転調して再びハ長調へ戻ります。メロディーが単調でもコードを鳴らして、ドラムを入れるだけで楽しげな曲になるんですね。

次節は、この本で最大のページ数となる「コード」です。記事を書けるようになるまで時間かかりそうだなぁ。

2015年2月21日土曜日

「ボカロPになりたい!Vol.11」に取り組む

11号の内容はこんなかんじでした。

講座内容
ボカロブレスの使用方法
作曲ウェーブエディタの使用方法
MMD下半身ステップ

付録が豪華でしたね。MMD素材、『作詞デキ~ル』、加隈さんのブレス音!声優さんのセリフではなく、呼吸音が入ってるって珍しんではなかろうか?Ranaのライブラリに付属しているモノとは全くの別物なので、大事に保存しておきましょう。

ボカロ講座

『作曲デキ~ル』に取り組んだ時にライブラリ付属のブレスを使っていたので、予習は完璧ですよ?

あのときは「どうせ手で位置修正するんだから」と思って[Waveファイルのインポート]設定を触りもせずに[OK]ボタン押してました。でも、ドラッグ&ドロップした位置の情報が表示されてるから問題ないよね?

作曲講座

ウェーブエディタの使い方講座でしたね。

こういう専門的な機能は、今後使う予定のDAWで覚えたほうが良いかも?自分の場合(SONAR)だと、ループコンストラクションやV-vocalがありますね。

SSWのウェーブエディタだとエフェクターみたいな画面を起動して調整するけど、V-vocalだとオートメーションを書くようなかんじで波形編集ができるのね。個人的にはSONARのほうが直観的で操作がラクでした。

MMD講座

だんだんやることが増えてきました。

ステップのような繰り返しが多いモーションなら良いですが、自由奔放に動き回るようなPVを作ろうと思うと骨が折れそうです。次号の上半身とかツラそうだ……

2015年2月14日土曜日

「水野式作曲メソッド解体新書」に取り組む(4)

最後の作曲法「水野式分数コード作曲法」に取り組んでみます。

これまでと同じように音符に対してコードを割り当ててーと、デタラメに楽譜を書いてきます。今回割り振るのは分数コードというものです。出来上がるのはユニゾンメロディーのこんな曲です。

分数コード?

楽譜を見ていると横棒を挟んで上下にアルファベットが書かれていたりします。その変な奴が「分数コード」と呼ばれているものです。分数コードを解読すると、

  1. 分子側アルファベット : コードネーム
  2. 分母側アルファベット : コードのベース音

という情報が詰まっているとわかります。場合によっては分母側がベース音でなく、コードネームのときもあるみたいですが。分数コードはダイアトニック・コードから逸脱していて、数もたくさんあります。その中でもサウンドを気持ち良く感じられるのが次の2種類。

  1. コードのルート音(分母)がベース音(分子)からみて2度
  2. コードのルート音(分母)がベース音(分子)からみて増6度

たとえば、D/Cとか♯G/Cとか。今回の作曲法では分数コードが上記のどちらかになるように手順が組まれているので、デタラメでも何となくキレイに聴こえるんですね。

第2章以降は理論説明が中心ですが、実際に使ってみたり記事書いたりしたほうが覚えが良いので、何かしらやってみようと思います。

2015年2月11日水曜日

「水野式作曲メソッド解体新書」に取り組む(3)

さてさて。作曲法の2種類目「ダイアトニック・コード作曲法」に取り組んでみましょう。

名前のとおり、ダイアトニック・コードを配置しながら曲を作っていくのですが、その配置方法は数字をデタラメに並べるというものです。どんな曲になったかは以下のとおり。

跳躍進行作曲法

[CとD]とか[AmとBm]みたく隣り合ったコードではなく、3度以上離れたコードへ跳躍する進行に絞って作ることから始めます。音符を適当に並べ、その適当に並べた各音符に数字を割り振り、最後に一定規則に従って楽譜へ書き起こしていきます。その結果がこちら。

ダイアトニック・コードは曲の調を体現するもので、ダイアトニック・コードを使用していれば調を乱すことはない。でも、コード進行時に“気持ちよく聴くことのできる”ペアとそうでないペアが存在していて、この相性関係を理解するには理論の勉強が必要になってくる。ただし問題なのは、その音楽理論が“気持ちよく聴ける”という感性だけで成り立っていること。理論と言うには根拠が弱すぎてしっくりこない人も多いので、まずは作曲して体験してご覧?というのが著者の論。

順次進行作曲法

「跳躍進行作曲法」では、コード進行に絡めたメロディーとは別にカウンターラインメロディーを作っています。このメロディーとカウンターラインメロディーを利用して&コードの順次進行を使って曲を組み立てるのがこちら。編曲っぽいことをしてみます。

コード進行が違うだけでも印象って随分変わるんですね。ダイアトニックでメロディーを作り、ダイアトニック・コードを使ったコード進行であれば、音楽としては可笑しなことにはならないこと(面白いかは別問題なこと)を実践できたはず。理論的に詳しいことは2章で述べられているようです。

2015年2月8日日曜日

「ボカロPになりたい!Vol.10」に取り組む

遅れ気味ですが、10号にも取り組みました。

10号の内容はこんなかんじ。
講座内容
ボカロ声質を変化させる
作曲汚し系エフェクトを使う
MMD補間曲線(続き)

ボカロ講座

パラメーターGEN値は、極端に変えるとネタボイスにしかならないですねw 個人的にはGEN40くらいの声が好きです。「作曲デキ~ル」に取り組んだ時も、確かそんな設定にしていました。


今回のデモ曲、31小節目からのパラメーターPITの書き込みは必見です。

作曲講座


3号の内容に+αな内容でしたね。

音を歪ませると波形が変わる。波形が変わると周波数(倍音成分)が変わる。倍音が増えるとリッチに聴こえたり、余分な音をマスクできたりと面白い。

マキシマイザーに関連して、SSWにもあるウェーブエディタのノーマライズ機能を触ってみると[OUT CEILING]とか良くわかるかも?

MMD講座


補間曲線を触っていると物理の授業を思い出しますね。
講座内でも触れられていましたけど、横軸を時間に、縦軸を変化の程度(=座標)とすると

   x(t) = v(t) × t

とでもなりそうです。デフォルトの[線形補間]は速度v(t)一定の加速度ゼロ。いわゆる等加速度運動ってヤツですね。MMD内部の計算的には、各時刻での曲線の値をキーフレーム間の座標値に置き換えてるかんじでしょうか?

次号から、ステップも交えたモーションになるそうです!

あ。あと中級編に突入です!

2015年2月7日土曜日

「水野式作曲メソッド解体新書」に取り組む(2)

予告通り、リズムの節に取り組みます。2章にもあるリズムの節も一緒に読んでみる。

前回『黒鍵作曲法』で作成した曲にはリズムパートが存在していない。音楽の3要素のうちの1つが欠けているのです。必ずあるべきものではないけど、あったほうが華やかな曲になる。なので、リズムの作り方を覚えましょう。というのが本節の主旨。

『水野式リズムの作り方』というタイトルが付いている本節。書いてある内容はシンプルで、一言にするなら「耳コピーしましょう」になります。フィルを除けば、ドラムの譜面はほとんどが同じパターンの連続になる。そして、曲のジャンルが決まればリズムパターンの種類は限定されてくる。作りたいジャンルが明確ならコピーしてしまったほうが早い、というのです。

ジャンル特有のリズムが身に付いたら、リズム作りに困ることは無くなりそうですね。

ビートが成り立つ条件?

よく“8ビート”だとか“16ビート”だとかいってリズムを分類することがあります。これ、どうやって分類するんです? 観方を変えると“何をもって、8ビートとか16ビートだと認識しているんでしょう?”

答えは簡単で、そのビートでしか表現できないリズムが発生すればビートが確定する。8ビートなら裏拍のリズムがあれば良く、とくにドラムのような楽器がそういったリズムを繰り返し演奏すると“確定する”感が強くなる模様。

4→8→8→16→16ビートと変化。言われなくても確かに分かる。