2016年6月30日木曜日

Windows10でVOCALOID2を使用できるか確認する

公式では“Windows10の動作検証を予定しておりません”と言われてしまっているVOCALOID2。

人柱的情報がほとんど無いなぁと思ったので、自分も情報提供のようなことをしてみます。先に結論だけ書いておくとWindows10でも「動きました」。

環境とVOCALOID

参考までに下記のような端末を使いました。インストールしたVOCALOID2は「猫村いろは」です。

  • エディション : Windows 10 Pro 64bit
  • バージョン/ビルド : 1511/10586.420
  • CPU : Intel Core i7-6700K
  • メモリ : 16.0GB

インストールする

猫村いろはのインストールディスクを入れると下図のようなランチャーメニューが起動します。懐かしい画面。

このランチャーメニューからインストール開始はできないので[×]ボタンで閉じてしまいましょう。[ディスクの内容を開く]ですら反応しなかったです。。。仕方ないのでインストールディスクをエクスプローラーで開いて「setup.exe」を選択して直接起動します。

setup.exeを起動するとディスプレイ一杯に「VOCALOID2 セットアップへようこそ」画面が出現します。デカイ。

あとはインストールするモノやインストール先を選択しながら[次へ]ボタンを押していくだけで完了。アクティベーションはVOCALOID2用「Activate2」でないと使えないので、V3/V4ユーザーは注意。これでVOCALOID2のエディターが使えるはずです。

おまけ

V3/V4に慣れてしまったからなのか、V2の再生音が物凄くノイズだらけに聞こえます。こんなにヒドかったかな?大人しくインポートツールを使って上位バージョンに乗り換えたほうが良いかもしれないですね。「猫村いろは」はV4版が発売されてますし優待価格で買い替えたほうが良いのだろうか?

2016年6月26日日曜日

SONARでMP3出力ができるようにLAMEを設定する

SONARを使って最初に驚くことは「MP3出力機能が別途有料」なことだと思うのです。SONARの初アクチベーションから30日くらいは試用期間で一時的に使えるんですけどね。先日、生涯無料アップグレード権を入手したときに「ライセンス、一緒にどうですか?」とオススメされました。

他のDAWはどうなんだろう?と思って少し調べてみたら、CubaseだとCubase 8が出るまでは最上位版以外は試用ライセンスだけだったり、そもそもMP3を選べなかったりとDAWごとで状況が違いますね。

「別に無くても困らないのでは?」と思わないでもないですが、WAVEファイルだとデータサイズが大きいし、TM BOXなどWebサービスに投稿するときにちょっと不便。

どうする?

さすがに金を払うしかない状況はヒドイとcakewalkも思ったのか、SONARには「External Encoder Configuration Utility」という救済処置があります。SONARからエクスポートするときに外部のエンコーダーを自動で呼び出してくれる便利機能です。よく見てみるとSoundCloudやYouTubeへのアップロードはコレを応用してるみたいです。この機能にフリーエンコーダー『LAME』を設定して遠慮なくMP3を書き出せるようにしてやりましょう。

方法

次の手順をたどれば、LAMEが使えるようになります。

  1. LAME本家HPで最新版を確認する。
  2. LAME本家HPではソースコードしか置いてないので、実行できるEXEファイルは[LAME Links]→[LAME Binaries]で紹介されているサイト(RareWaresとか)からDLする。
  3. DLしたZIPファイルを解凍して、できたフォルダーを好きな場所に保存する。
  4. SONARのツールバーから[ユーティリティ]→[External Encoder Configuration Utility]を選択する。
  5. 「Cakewalk External Audio Encoderセットアップ」で[作成]ボタンをクリックしてから、諸々の情報([パス]にはLAMEフォルダーの保存先)を入力して[保存]ボタンをクリックする。
  6. オーディオのエクスポート時に[ファイルの種類]で作ったLAMEの設定を選べるようになる。

[コマンドライン]へ入力する“諸々の情報”はLAME本家HPの[Document]を参照してください。かなり細かいところまでチューニングできるようです。上の画像では「LAMEの最高品質で320kbpsなMP3を出力する」というシンプルな設定になっています。この設定をベースにいろいろいじってみるのと良いかも。[Keep Source File]をチェックしているとWAVEファイルも一緒に作成されてしまうので注意。

おまけ

SONARのインストールディスク(X2とか)には、LAME設定を一発でやってくれるテンプレートファイルが入っていたんです。「LAMEを使ってくれ!」というcakewalkからのメッセージかな?と思っていました(ただし、説明書には記載なし!)。インストール方法がCommand Center経由になってからはテンプレートファイルすら見当たらない。。。

2016年6月20日月曜日

SONARの生涯無料アップデート権を手に入れる

cakewalkが8月31日までの期間限定で『ライフタイムフリーアップデートキャンペーン』を始めました。キャンペーン中にSONAR Platinumのライセンスを入手/更新すると今後はメンバーシップの更新手続きをしなくても無料でアップデートを受けられるとのこと。FL Studioと似たような仕組みになるようです。代理店TASCAMよりも本家cakewalkのほうが(当然だけど)情報が多い。

更新した

去年分のメンバーシップが4月から期限切れしたままだったので、即更新しました。4~5月の間に更新してた人はどうなるんだろ?と思ったら「Frequently Asked Questions」に回答が載ってました。どうやら手続きすれば、生涯無料アップデート権がもらえるっぽい。

“I just renewed SONAR Platinum this year. Do I still have to pay the full $199?”
No, your price will be $199 minus the amount you paid when you purchased your renewal. Click here to see your price.

注意しないといけないのは“全部が永久に貰えるわけではない”ってところですかね。これまた「Frequently Asked Questions」に載っているとおり、サードパーティー製品含む追加の音源やエフェクトは対象外のようです。最近のアップデート内容だと、Melodyne4 EssentialやStrumみたいのが別枠扱いになるのかな?もともとSONARに含まれてるcakewalk製品(Z3TA+2とかRaptureとか)はどうなるんだろ?今後はサードパーティー製品を買うようにする!と思っておけば特に問題はない。デフォルトでたくさんプラグインが付属してますし。

“Does that mean I get everything that Cakewalk releases?”
No, because we’ll still be developing new products including new instruments, effects, add-ons, and content. These (and third-party products) will be available for purchase separately. Lifetime Updates apply only to SONAR.

MAC対応版が出てくる予定だし、今後はOSが変わっただとか端末が変わったとかで無駄に悩まなくて済むようになるのは良いことだ。

2016年6月18日土曜日

IK創立20周年記念に釣られてiRig Proを購入する

IK Multimedia が創立20周年記念で『Fully Loaded Guitar Interfaces』なるキャンペーンを7月31日まで実施中です。対象製品を購入するとAmplitube 4 Deluxe(日本円で約4万円の製品)をプレゼントします!というもの。

iRig Pro を買った

iRig2(キャンペーン対象外)は持っていて、別の iRig シリーズも気になってはいたので、これ機にiRig Proを手に入れてみました。ギター/ベースもマイクもMIDI機器も繋げられる万能インターフェース!iRig Pro だけでもソフトウェアが貰えたりiOSアプリの音源が増えたりするプレゼント付き。

どうでした?

iRig2はiOS端末のイヤホンジャックに差し込んで使うため、iOS端末の本体スピーカーからは音が一切出なくなる。iRig2にイヤホンを繋げて聴くしかない。一方、iRig ProはiOS端末のLightningコネクタに接続するため、本体スピーカーから音も出せるし、デジタル処理になるのでノイズが少ない。

スピーカーから出てくる音量は、iOS端末の音量が最大状態だと、ギターだったら自宅で弾く程度なら十分かな?ベースだとちょっと物足りない。イヤホンを繋げてーって手間が減る分、お手軽に練習できる。これで練習量が増えたらいいな←

Amplitube4 DeluxeはAmplitube4に加えてAmplitube3に含まれていたギア(アンプやエフェクター、マイクなど機材のことを指すらしい)を厳選したパック。ルーティングとかAmplitube4で追加された機能はフルで使えるようになるけど、FenderやORANGEなどメーカーモデルは付属してない。アコースティックシミュレーターは付いてたから使ってみたい。パワーコード以外も使えるようにしないとなぁ……。

使い込んで知識が増えたら、また追記します。

2016年6月11日土曜日

VOCALOID Deactivation Tool を使う

PCを組み直す前に「Deactivation Tool」を使ってVOCALOIDのライセンス解除しました。わざわざ書き残しておくようなことでもないのですが、使ってたときに「ん?」と少し戸惑ったのでメモしておきます。

Deactivation Tool を起動すると即ディアクティベートするコンポーネントの選択画面が出てきます。自分の場合、ボカロPになりたい!のRanaともらったV4エディター、初音ミクV3各種ライブラリを選べるようになってました。

コンポーネントを選んだら「ディアクティベート」ボタンをクリックするだけの簡単な操作でライセンス解除ができます。

が。全部のコンポーネントを解除するには一番下の「すべてのコンポーネントをディアクティベート」ボタンをクリックするだけで済みます。Deactivation Tool 画面の上から見ていくと「あれ?一括解除できないの?」とちょっと悩む。あるいは複数のコンポーネントを解除したいときには1個ずつ解除しなければいけないという。

コンポーネント名の横にチェックボックスが置いてあって、チェックしたコンポーネントを解除します!とかだと便利かもなぁと思いました。V5が登場するようなことがあれば是非こちらもバージョンアップを!

おまけ

ちなみに、アクティベート時に指定する識別デバイスはLAN端子にしてます。消耗品であるディスクよりかはマザーボードのほうが故障頻度低い(ような気がする)から、というだけなんですが。Deactivate Tool が提供される以前はVOCALOID製品のアクティベート有効回数が3回までで、PCが突然故障すると焦ることもあったんですが、どうやら同一のデバイスを選んでいればカウントアップされないみたいで。。。仕様としてどうなの?と思いつつ、救われたこともあるので複雑な気持ち。

2016年6月5日日曜日

cakewalk Command Center のDLパスを変更する

デスクトップPCの調子が悪かったので思い切って新たに組み直すなんてことをしてました。システムまわりのファイルが保存されるCドライブにはSSD(250GB)を使って快適性向上を狙ってみたり。ついでにWindows10にアップグレードしてみたり。Windows10、Windows8よりかは断然良いと思います。

ドライバー類の設定も一段落したのでソフトウェアをガンガン入れていこうと思ったところで1つ問題が。

SONARを入れるためには「Command Center」なるインストールツールを使わないといけません。ツールを使うこと自体は別に構わない。ただ、このツールは“ロールバック機能”のためにインストーラーを次々とPCに溜め込んでしまうんです。ロールバック機能は「アップデートしたけど、前のバージョンのほうが好きだから元に戻して?」って時に使う機能。Command Centerはロールバックするタイミングでインストーラーをダウンロードしないで、PCに保存されている(以前使った)インストーラーを使うらしい。FAQにもファイルサイズが大きすぎるから消しても良い?というのが載っていますね。削除はオススメしない、とのこと。まぁインストーラーを毎回ダウンロードする手間が無くなると思えば許せないこともないかな?

でも、インストーラーを保存する場所の指定くらいはさせてほしい!デフォルトだとCドライブにファイルをどんどん溜めていくようになっている。放っておくとCドライブを圧迫していってしまうので、自分みたく比較的小容量のドライブを使っている場合は大変なコトに。。。

どうする?

設定を変えてやりましょう。Command Centerに歯車マークのボタンがあるのでクリック。設定画面が出てくるので保存先を変更して保存。設定変更はこれだけ。簡単なんだけど、わざわざチェックなんて普通はやらないよなぁ。インストール中に指定するもんじゃないの?って思う人が多そう。ボタンの位置的にアカウント設定に見えるのが問題なのかな?ちなみにVSTの保存先もこの設定画面で指定します。こちらも要確認。

ネット越しに最新インストーラーを貰えるのは便利だけど、ダウンロード待ちが(ファイルサイズが大きいほど)発生するのが残念なところ。まだインストールディスクのほうが快適かな?