2016年12月24日土曜日

VOCALOID Editorで使用できるJobプラグイン APIを調べる

LUA言語を覚えるのも兼ねてJobプラグインを作ってみているけれど(コレとか)、「VOCALOID Editorで用意されているAPIって、もっとあるのでは? バージョンアップしてるのだし」と思ったので調べてみます。

APIを引き抜く

V3時代のリファレンスマニュアルによれば、LUAのグローバル変数【_G】にAPI名が一覧上に格納されているらしい。ここからAPI名っぽいものを探して引き抜くことにします。“探す”といっても、functionに該当するモノをfor文でクルクル回すだけなんですけどね。

for文を追加したJobプラグインを作成してVOCALOID Editorで実行すれば抜き出し完了。単純に抜き出しただけだと何故かLUA言語の関数も含まれていたので、VOCALOID APIっぽいもの(頭文字が「VS」)に絞ると、下記55個がヒット。

No.API名
1VSDlgAddField
2VSDlgDoModal
3VSDlgGetBoolValue
4VSDlgGetFloatValue
5VSDlgGetIntValue
6VSDlgGetStringValue
7VSDlgSetDialogTitle
8VSGetAudioDeviceName
9VSGetControlAt
10VSGetDefaultControlValue
11VSGetMasterTune
12VSGetMusicalPart
13VSGetMusicalPartSinger
14VSGetNextControl
15VSGetNextMonoWAVPart
16VSGetNextNote
17VSGetNextNoteEx
18VSGetNextNoteExpression
19VSGetNextStereoWAVPart
20VSGetNextTempo
21VSGetNextTimeSig
22VSGetNoteExpressionAt
23VSGetPitchSnapMode
24VSGetPreMeasure
25VSGetPreMeasureInTick
26VSGetResolution
27VSGetSequenceName
28VSGetSequencePath
29VSGetStereoWAVPart
30VSGetTempoAt
31VSGetTimeSigAt
32VSInsertControl
33VSInsertNote
34VSInsertNoteEx
35VSInsertNoteExpression
36VSMessageBox
37VSRemoveControl
38VSRemoveNote
39VSRemoveNoteExpression
40VSSeekToBeginControl
41VSSeekToBeginMonoWAVPart
42VSSeekToBeginNote
43VSSeekToBeginNoteExpression
44VSSeekToBeginStereoWAVPart
45VSSeekToBeginTempo
46VSSeekToBeginTimeSig
47VSSetMasterTune
48VSSetPitchSnapMode
49VSUpdateControl
50VSUpdateControlAt
51VSUpdateMusicalPart
52VSUpdateNote
53VSUpdateNoteEx
54VSUpdateNoteExpression
55VSUpdateNoteExpressionAt

新種?

抜き出したAPI55個の中で、気になったのは次の9個。「PitchSnapMode」はV4で追加された機能のはず。「NoteExpression」は何だろう? エクスプレッションピッチのことかな?

No.API名
1VSGetMasterTune
2VSGetNextNoteExpression
3VSGetNextStereoWAVPart
4VSGetNoteExpressionAt
5VSGetPitchSnapMode
6VSSetMasterTune
7VSSetPitchSnapMode
8VSUpdateNoteExpression
9VSUpdateNoteExpressionAt

元V3ユーザーとして気になったのは「MasterTune」と「NextStereoWAVPart」の2つ。

“MasterTune”ってことは、「全体の音程を調整できるってこと?」なのかと思って、VOCALOID Editorを見てみるとプリファレンスの[その他]に【マスターチューン】が追加されてました。いつの間にかできるようになってたんですね。

V3時代にはステレオWAVEファイルは1つしか取り込めなかったのですが、V4では複数取り込めるようになってました。1つのVSQXファイルで複数楽曲分のボーカルを作成できるようになったわけですね。そんな作り方はあまりしないでしょうけれど。。。利用シーンとしては、Aメロだけのオケ/Bメロだけのオケ/サビだけのオケをそれぞれ個別に取り込むような使い方ですかね? 1曲分フル尺でWAVEファイルを用意しなくてもよくなった、と。「VSGetNextStereoWAVPart」は次々にステレオWAVEファイルを参照するイメージでしょう、たぶん。

おまけ

API名を抜き出せたので、あとは使用方法を見つけ出さないといけないですね。「NoteExpression」については何を指してるのかも不明ですが。エクスプレッションピッチはVOCALOID Editorが自動で調整するパラメーターのはずだから、ユーザーが勝手に触れられないんじゃないかな?

2016年11月20日日曜日

Bloggerに音楽ファイルを貼り付ける方法を考える

音楽ファイルをBloggerに貼り付ける方法を変更したので、そのメモ書きです。

Blogger単体では無理

Bloggerでは画像については一括で管理して記事中に貼り付けることができます。でも、MP3のような音楽ファイルについては同様な機能が無くて、外部のサービスを使って参照するようにしないとダメ。これまでは『TmBox』に音楽を投稿して、そのリンクをブログ記事に貼り付けるようにしてました。

ところが、最近になって『TmBox』は仕様変更をしていたようで、自分のブログ記事を眺めてると音楽ファイルのリンクが途切れていたり、再生プレイヤーが非表示なってしまっていたり、とレイアウトが崩壊しているではないですか! どうやら外部サイトへの貼り付け機能も削除されてしまったみたいです。これは困った。。。実験的に作ってみた音源を貼り付けるのに便利だったのになぁ。

外部のサービスが仕様変更するたびにレイアウトに気を配るのはメンドウです。でも、わざわざ他サイトに移動してもらって聞いてもらうより、ブログ記事内で聞けるほうが便利だと思うので諦めたくもない。自分でコントロールできるようにするには、自サーバーを用意して、そのサーバーに音楽ファイルを置き、プレイヤーをブログに設置する、というのが良さそうです。最近だとHTML5のaudioタグを使うともっとラクチンになりそう。

DropBoxの出番

自サーバーを用意するのは大変なので、DropBoxの共有機能で代用してみることにします。次の手順でプレイヤーを設置できます。

  1. DropBoxに音楽ファイルを置く
  2. 音楽ファイルを共有設定オンにしてリンクを取得する
  3. ブログ記事内でプレイヤーを設置したい場所にaudioタグを置く
  4. audioタグの属性srcに音楽ファイルのリンクを入れる
  5. 音楽ファイルのリンクの末尾「?dl=0」を「?dl=1」に変更する

この作業を繰り返して全ファイルを移しました。思ってたよりファイル数が少なくて良かった。。。こんなかんじになりました。

おまけ

全てのブラウザでHTML5の対応がされているわけではないから、JavaScriptで場合分けする必要があるかもですね。IEに関してはバージョン判定するようにしてはいるけれど、それ以外は後々かな。

2016年11月19日土曜日

VOCALOID 英語DBで単語が足りなかったのでユーザー辞書を設定する

YAMAHAから新しいVOCALOIDライブラリが発売されましたね。CYBER SONGMAN。カッコイイ声!

CYBER SONGMANを買うとアメリカ英語な発音ができるようになるユーザー辞書も付いてくるらしい。“CYBER SONGMAN専用”と書いてあるから、Sachikoの『Sachikobushi』みたく他のライブラリでは使用できない仕様なのだろうか? そもそも英語DBにしか設定できない“ユーザー辞書”ってどう使うんだ?

基本、気にしなくて良い

日本語DBのVOCALOIDを使っていると全く意識しないけれど、「1ノートにつき、1母音」が原則(音素記号を直接編集すれば、そこそこ母音を追加できるのは実験済み)となっている。英語DBでも同じで「1ノートにつき、1母音」となる。

例えば、「car」であれば1ノート。「apple」は2ノート必要になる。英単語を歌詞として入力するとVOCALOID Editorが自動的に英単語を母音の単位で分割して各ノートに割り当ててくれる。歌詞の流し込み機能を使うときはノートの数と“英単語の母音の数”が一致するように注意する。

ただし、VOCALOID Editorは全ての英単語を自動的に母音分割できる訳ではなく、VOCALOID Editor内の辞書に登録されている英単語だけが対象になっている。あんまり使用されない英単語や専門用語などは登録されてないので母音分割されない。たとえば、「freewheelingly」はVOCALOID Editorに登録されてない英単語なので母音分割に失敗する。失敗すると「うー」としか歌ってくれなくなる!

ユーザー辞書の出番

母音分割に失敗してしまうような英単語をVOCALOID Editorがキチンと処理できるようにユーザー辞書へ登録してあげる。ユーザー辞書に1度登録してしまえば、辞書へ登録したように歌ってくれるようになる。

英単語を登録したいユーザー辞書を選択(初めて登録するときは新規作成)して、英単語を入力する。英単語の登録方法は、【英単語を母音分割してほしい箇所にハイフンを挿入した状態で入力】⇒【登録する英単語の発音をVOCALOIDの音素記号で入力】⇒[追加]ボタンをクリック、の3ステップ。登録画面に載っているサンプルを見ながら適切な音素記号を探し出す必要がある。コレが地味に大変。登録したい単語と似たような単語があったり、複数の単語に分解できたりするのであれば、それを参考に音素記号を決めたほうがラクだと思う。

母音分割の失敗例として挙げた「freewheelingly」もユーザー辞書に登録後は4ノートに分割されるようになる。発音も登録したとおりの音素記号を使うようになる。

おまけ

VOCALOID Editorに予め登録されている英単語は何を基準に選ばれているのだろう? 「〇〇辞書 準拠」のようなかんじだろうか? VOCALOID Editor内の辞書を検索できると便利かな?

2016年10月30日日曜日

初めてのフレットレス楽器としてサイレントバイオリンで遊ぶ

また新しい楽器を増やしてしまいました。今度はバイオリン(正確にはYAMAHAのサイレントバイオリン SV150)です。フレットレス楽器を触ってみたかったのです。

「弦は4本。フレットレスだけど、たぶんベースと同じ運指で弾けるんじゃないの?」と思っていたけれど、甘かったですね。同じと考えると混乱の元にしかならない。

ベースは太い弦から細い弦に向かって開放音[E - A - D - G]。バイオリンは逆で、太い弦から細い弦に向かって[G - D - A - E]。だから同じ運指で弾くと別物の音階ができあがる。

フレットレスだから正しい音高になるように押さえるだけでも大変なのに、さらにボーイングにも気を配らなければいけないのだから難易度が高い。三味線のようなフレットレス&バチ(ピック)のような楽器を使ったことがあれば、もっと簡単に感じたのだろうか? 初心者(と独学者)に比較的優しいらしい教本(篠崎バイオリン教本)も手に入れたので、地道に練習します。教本によれば、最初はボーイングができるようになるために、ひたすら同じ音を引き続けるみたいです。

2016年9月12日月曜日

2016年Rana生誕祭に向けて投稿する

去年のRana生誕祭には投稿できなかったけれど、今年は投稿できました!今年は40作品以上が投稿されたみたいですね。

去年の今頃は何をしていたのだろう?と思い返してみると、『のんのんびより りぴーと』を観たり、終電まで仕事したり、Rana V4化のニュースに驚いたり、UE4に興味深々だったりしてましたね。作品を作ってる様子が感じられなかった。。。

解説(?)

「誕生日」と言っても、人によって受け取り方が違うよね?なんて疑問を歌詞のテーマにしてみました。お外を散策中に聞いた「はやくオトナになりたい!」という少女の叫び(?)からの発想です。オトナなんてイイもんじゃあないんだよ?

技術的なテーマとしては3つ取り組んだつもりです。「循環コード」「対位法」「ミックス」の3つ。『ボカロPになりたい!』の卒業作品を投稿してから約9か月の間でチビチビ取り組んでいた内容を使えたかな、と思います。この3つを覚え始めてから曲作りがちょっとラクになりました。やったことは少しずつでもブログ記事にしていきたいです。

動画に使った静止画中のプレゼントっぽい箱モデルや、『ボカロPになりたい!』とタイトル風の看板モデルは自作してみました。『ボカロPになりたい!』看板モデルは卒業作品にも登場させてましたけれど。

おまけ

『ちびRana』モデルで表情を“のほほん”風にすると、涙を出したときに位置が丁度頬っぺたのあたりになって面白いです。

2016年8月28日日曜日

PITパラメーターを設定するJobプラグインを作成する

アナログシンセサイザーのオシレーターを2基重ねるときに、ピッチを調整するパラメーター[FINE]が“一致しているはずなのに一致していない”現象というのがあるそうです。デジタルみたく何段階とかガウス記号的な処理ができないために発生するのだそう。KORGのMS20 miniの紹介動画でそんなトークがされてました。

「VOCALOIDでもトラックを複製して[PIT]パラメーターを少しだけ弄ったら似たような効果が得られるんじゃないの?」と思ったので、やってみます。

残念だ。

VOCALOID Editorで[PIT]を調整しようと思ったのですが。[PIT]は-8192から8191までの大きい数字を設定できるようになっているせいで、画面上のマウス操作だと【1】とか小さい数字を入力できないんですね。どうしても2桁以上の値になってしまう。。。60インチとかの大画面なら1桁操作できるのかな?

Jobプラグインの出番

仕方がないので、好きな値に設定できるようなJobプラグインを作ります。

最終的には、もう少し使いやすいように「もう書き込んでる部分を反映するのか?」「選択範囲全域を上書くのか?」を選択できるようにしました。[GEN]バージョンを作ってみるのもいいかも。

試す

作ったJobプラグインを使って、ピッチを微妙に変えたトラックを重ねたときの音を聴いてみます。

[PIT]=11 あたりから「あぁ、ピッチがズレてるのね」のウネウネ感が出てきます。重ねてるのが分からない程度にするには1桁台~15くらいが良さそうです。[PIT]=600 くらいで重ねるとシンセサイザーみたいな面白い音になってきます。ロボットみたいな音になってくると調声がヘンでも誤魔化せそうw

サンプルボイスを置いておきます。最初から順番に「[PIT]=0」「[PIT]=7」「[PIT]=600」をメイントラックに重ねたモノです。あと、作ったJobプラグインも置いておくので、興味があれば試してみてください。


ダウンロードはこちら⇒DL:PITを変更するJobプラグイン

おまけ

PiaproStudioだとJobプラグインを使えないからVOCALOID Editorを経由しないといけないのがツライですね。。。

2016年8月24日水曜日

VOCALOID Jobプラグインの作り方を覚える

VOCALOID Editorで使用できる『Jobプラグイン』。「Jobプラグインは『Lua言語』というプログラム言語で作ることができる」とのことなので、夏季休暇の工作(?)のつもりでJobプラグインを作ってみることにしました。

Jobプラグインの中に必ず記述しなければならないモノは下記の2つ。この2つさえあれば、あとは自由に弄れる。Lua言語に用意されている関数、VOCALOID Editor側が提供している関数を駆使してノートやパラメーターを操作できる。

  • function main(processParam, envParam)
    Jobプラグインの心臓部。ここでノートやパラメータに効果を付与する。
  • function manifest()
    Jobプラグインの定義部。プラグインの名前やバージョンを記述しておく。

プログラム言語を勉強するとき、最初に作るのはやっぱりコレだと思うのです! Lua言語って文字列の扱い方が独特ですね! 面白い。

せっかくなので、作ったJobプラグインを置いておきます(DL:BowlRoll)。Jobプラグインのファイル(.lua)はただのテキストだから、テキストエディター(メモ帳とか)で中身を見ることができます。ムダにコメントを付けてみたけど、参考になるかな?

おまけ

今更になって気付いたこと。パートを選択するだけでなく、Musical Editorでノートをピアノロール上に表示していないとJobプラグインを実行できないんですね。この制約のせいで“Jobプラグインのできること”が減っているように思えます。たとえば、メインのトラックを複製してハモリを自動生成したり、トラック複製後にノートの発声タイミングをズラして輪唱を自動生成したり、みたいなことができない。そういうのが作りたい(ほしい)んだけどなぁ。

2016年7月31日日曜日

VocaloidのパラメーターDYNとBRIの効果を比較する

Vocaloidの音量を調整したいとき、パラメーター[DYN]を変えてみるのが普通の方法だと思います。なんですが、パラメーターを変えてみてると、どうも[DYN]よりも[BRI]を変えたほうが抑揚付くのでは?という気がしてきます。音量を小さくするときは特に。

サクッと出力して波形の比較をしてみたので載せておきます。


準備

初音ミクV3 Naturalを使って下記のようなサンプルを作りました。

  • 1小節間、「あー」と言う(4拍子、BPM120)
  • 「パラメーター不変」「DYNだけ変更」「BRIだけ変更」「DYNとBRIの両方変更」で4パート作る
  • ノート同士の影響を受けないように全部トラックを別ける
  • どのパラメーターも2拍目始めから4拍目終わりまでに[64]→[32]の変化をする

結果

出力して波形を見てみると下図のようでした。左から順に「パラメーター不変」「DYNだけ変更」「BRIだけ変更」「DYNとBRIの両方変更」の波形です。

音声自体も載せておきます。

どうでした?

[DYN]を設定しなくても音量は小さくなっている。[DYN]を設定することで、(今回の場合)音量変化に勢いが増す。

[BRI]を設定すると、[DYN]よりも音量変化が大きいけれど音色も変わってしまう。[BRI]と[DYN]の両方を組み合わせたほうが、人間のソレっぽく聞こえるように思える。

『ボカロPになりたい!』も含め、「ボカロの歌わせ方」的な本を読んでみると[BRI]の扱いがテキトーな気がします。こんなのもあるよ!くらいの紹介で終わってるような? 複数のパラメーターを組み合わせて、あーでもない・こーでもないと試行錯誤するだけの本があったら面白そうだなーと思うのは自分だけでしょうか??

2016年7月24日日曜日

GUID 生成ツールの居場所をメモしておく

Windows10にする前は[すべてのプラグラム]からGUID生成ツールを直接起動できたような思い出があるのですが、気のせいでしょうか?ひとまず下記の場所に居たのでメモしておきます。

  • [C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0\Common7\Tools\guidgen.exe]

「guidgen.exe」がPCにインストールされているということはVisualStudioもインストールされていると思うので、その場合はVisualStudio(2015 Community)のツールバー[ツール]→[GUIDの作成]でも起動できます。

GUID生成ツールなんて探し始めたのは、VOCALOID Jobプラグインが気になったから。VOCALOIDの販売サイトがリニューアルされたり統合されたりの影響なのか、APIリファレンスマニュアルが無くなってます。。。今後はVocaloid Editorと一緒にインストールされるJobプラグインを参考に読み解いていくしかないのかな?

2016年6月30日木曜日

Windows10でVOCALOID2を使用できるか確認する

公式では“Windows10の動作検証を予定しておりません”と言われてしまっているVOCALOID2。

人柱的情報がほとんど無いなぁと思ったので、自分も情報提供のようなことをしてみます。先に結論だけ書いておくとWindows10でも「動きました」。

環境とVOCALOID

参考までに下記のような端末を使いました。インストールしたVOCALOID2は「猫村いろは」です。

  • エディション : Windows 10 Pro 64bit
  • バージョン/ビルド : 1511/10586.420
  • CPU : Intel Core i7-6700K
  • メモリ : 16.0GB

インストールする

猫村いろはのインストールディスクを入れると下図のようなランチャーメニューが起動します。懐かしい画面。

このランチャーメニューからインストール開始はできないので[×]ボタンで閉じてしまいましょう。[ディスクの内容を開く]ですら反応しなかったです。。。仕方ないのでインストールディスクをエクスプローラーで開いて「setup.exe」を選択して直接起動します。

setup.exeを起動するとディスプレイ一杯に「VOCALOID2 セットアップへようこそ」画面が出現します。デカイ。

あとはインストールするモノやインストール先を選択しながら[次へ]ボタンを押していくだけで完了。アクティベーションはVOCALOID2用「Activate2」でないと使えないので、V3/V4ユーザーは注意。これでVOCALOID2のエディターが使えるはずです。

おまけ

V3/V4に慣れてしまったからなのか、V2の再生音が物凄くノイズだらけに聞こえます。こんなにヒドかったかな?大人しくインポートツールを使って上位バージョンに乗り換えたほうが良いかもしれないですね。「猫村いろは」はV4版が発売されてますし優待価格で買い替えたほうが良いのだろうか?

2016年6月26日日曜日

SONARでMP3出力ができるようにLAMEを設定する

SONARを使って最初に驚くことは「MP3出力機能が別途有料」なことだと思うのです。SONARの初アクチベーションから30日くらいは試用期間で一時的に使えるんですけどね。先日、生涯無料アップグレード権を入手したときに「ライセンス、一緒にどうですか?」とオススメされました。

他のDAWはどうなんだろう?と思って少し調べてみたら、CubaseだとCubase 8が出るまでは最上位版以外は試用ライセンスだけだったり、そもそもMP3を選べなかったりとDAWごとで状況が違いますね。

「別に無くても困らないのでは?」と思わないでもないですが、WAVEファイルだとデータサイズが大きいし、TM BOXなどWebサービスに投稿するときにちょっと不便。

どうする?

さすがに金を払うしかない状況はヒドイとcakewalkも思ったのか、SONARには「External Encoder Configuration Utility」という救済処置があります。SONARからエクスポートするときに外部のエンコーダーを自動で呼び出してくれる便利機能です。よく見てみるとSoundCloudやYouTubeへのアップロードはコレを応用してるみたいです。この機能にフリーエンコーダー『LAME』を設定して遠慮なくMP3を書き出せるようにしてやりましょう。

方法

次の手順をたどれば、LAMEが使えるようになります。

  1. LAME本家HPで最新版を確認する。
  2. LAME本家HPではソースコードしか置いてないので、実行できるEXEファイルは[LAME Links]→[LAME Binaries]で紹介されているサイト(RareWaresとか)からDLする。
  3. DLしたZIPファイルを解凍して、できたフォルダーを好きな場所に保存する。
  4. SONARのツールバーから[ユーティリティ]→[External Encoder Configuration Utility]を選択する。
  5. 「Cakewalk External Audio Encoderセットアップ」で[作成]ボタンをクリックしてから、諸々の情報([パス]にはLAMEフォルダーの保存先)を入力して[保存]ボタンをクリックする。
  6. オーディオのエクスポート時に[ファイルの種類]で作ったLAMEの設定を選べるようになる。

[コマンドライン]へ入力する“諸々の情報”はLAME本家HPの[Document]を参照してください。かなり細かいところまでチューニングできるようです。上の画像では「LAMEの最高品質で320kbpsなMP3を出力する」というシンプルな設定になっています。この設定をベースにいろいろいじってみるのと良いかも。[Keep Source File]をチェックしているとWAVEファイルも一緒に作成されてしまうので注意。

おまけ

SONARのインストールディスク(X2とか)には、LAME設定を一発でやってくれるテンプレートファイルが入っていたんです。「LAMEを使ってくれ!」というcakewalkからのメッセージかな?と思っていました(ただし、説明書には記載なし!)。インストール方法がCommand Center経由になってからはテンプレートファイルすら見当たらない。。。

2016年6月20日月曜日

SONARの生涯無料アップデート権を手に入れる

cakewalkが8月31日までの期間限定で『ライフタイムフリーアップデートキャンペーン』を始めました。キャンペーン中にSONAR Platinumのライセンスを入手/更新すると今後はメンバーシップの更新手続きをしなくても無料でアップデートを受けられるとのこと。FL Studioと似たような仕組みになるようです。代理店TASCAMよりも本家cakewalkのほうが(当然だけど)情報が多い。

更新した

去年分のメンバーシップが4月から期限切れしたままだったので、即更新しました。4~5月の間に更新してた人はどうなるんだろ?と思ったら「Frequently Asked Questions」に回答が載ってました。どうやら手続きすれば、生涯無料アップデート権がもらえるっぽい。

“I just renewed SONAR Platinum this year. Do I still have to pay the full $199?”
No, your price will be $199 minus the amount you paid when you purchased your renewal. Click here to see your price.

注意しないといけないのは“全部が永久に貰えるわけではない”ってところですかね。これまた「Frequently Asked Questions」に載っているとおり、サードパーティー製品含む追加の音源やエフェクトは対象外のようです。最近のアップデート内容だと、Melodyne4 EssentialやStrumみたいのが別枠扱いになるのかな?もともとSONARに含まれてるcakewalk製品(Z3TA+2とかRaptureとか)はどうなるんだろ?今後はサードパーティー製品を買うようにする!と思っておけば特に問題はない。デフォルトでたくさんプラグインが付属してますし。

“Does that mean I get everything that Cakewalk releases?”
No, because we’ll still be developing new products including new instruments, effects, add-ons, and content. These (and third-party products) will be available for purchase separately. Lifetime Updates apply only to SONAR.

MAC対応版が出てくる予定だし、今後はOSが変わっただとか端末が変わったとかで無駄に悩まなくて済むようになるのは良いことだ。

2016年6月18日土曜日

IK創立20周年記念に釣られてiRig Proを購入する

IK Multimedia が創立20周年記念で『Fully Loaded Guitar Interfaces』なるキャンペーンを7月31日まで実施中です。対象製品を購入するとAmplitube 4 Deluxe(日本円で約4万円の製品)をプレゼントします!というもの。

iRig Pro を買った

iRig2(キャンペーン対象外)は持っていて、別の iRig シリーズも気になってはいたので、これ機にiRig Proを手に入れてみました。ギター/ベースもマイクもMIDI機器も繋げられる万能インターフェース!iRig Pro だけでもソフトウェアが貰えたりiOSアプリの音源が増えたりするプレゼント付き。

どうでした?

iRig2はiOS端末のイヤホンジャックに差し込んで使うため、iOS端末の本体スピーカーからは音が一切出なくなる。iRig2にイヤホンを繋げて聴くしかない。一方、iRig ProはiOS端末のLightningコネクタに接続するため、本体スピーカーから音も出せるし、デジタル処理になるのでノイズが少ない。

スピーカーから出てくる音量は、iOS端末の音量が最大状態だと、ギターだったら自宅で弾く程度なら十分かな?ベースだとちょっと物足りない。イヤホンを繋げてーって手間が減る分、お手軽に練習できる。これで練習量が増えたらいいな←

Amplitube4 DeluxeはAmplitube4に加えてAmplitube3に含まれていたギア(アンプやエフェクター、マイクなど機材のことを指すらしい)を厳選したパック。ルーティングとかAmplitube4で追加された機能はフルで使えるようになるけど、FenderやORANGEなどメーカーモデルは付属してない。アコースティックシミュレーターは付いてたから使ってみたい。パワーコード以外も使えるようにしないとなぁ……。

使い込んで知識が増えたら、また追記します。

2016年6月11日土曜日

VOCALOID Deactivation Tool を使う

PCを組み直す前に「Deactivation Tool」を使ってVOCALOIDのライセンス解除しました。わざわざ書き残しておくようなことでもないのですが、使ってたときに「ん?」と少し戸惑ったのでメモしておきます。

Deactivation Tool を起動すると即ディアクティベートするコンポーネントの選択画面が出てきます。自分の場合、ボカロPになりたい!のRanaともらったV4エディター、初音ミクV3各種ライブラリを選べるようになってました。

コンポーネントを選んだら「ディアクティベート」ボタンをクリックするだけの簡単な操作でライセンス解除ができます。

が。全部のコンポーネントを解除するには一番下の「すべてのコンポーネントをディアクティベート」ボタンをクリックするだけで済みます。Deactivation Tool 画面の上から見ていくと「あれ?一括解除できないの?」とちょっと悩む。あるいは複数のコンポーネントを解除したいときには1個ずつ解除しなければいけないという。

コンポーネント名の横にチェックボックスが置いてあって、チェックしたコンポーネントを解除します!とかだと便利かもなぁと思いました。V5が登場するようなことがあれば是非こちらもバージョンアップを!

おまけ

ちなみに、アクティベート時に指定する識別デバイスはLAN端子にしてます。消耗品であるディスクよりかはマザーボードのほうが故障頻度低い(ような気がする)から、というだけなんですが。Deactivate Tool が提供される以前はVOCALOID製品のアクティベート有効回数が3回までで、PCが突然故障すると焦ることもあったんですが、どうやら同一のデバイスを選んでいればカウントアップされないみたいで。。。仕様としてどうなの?と思いつつ、救われたこともあるので複雑な気持ち。

2016年6月5日日曜日

cakewalk Command Center のDLパスを変更する

デスクトップPCの調子が悪かったので思い切って新たに組み直すなんてことをしてました。システムまわりのファイルが保存されるCドライブにはSSD(250GB)を使って快適性向上を狙ってみたり。ついでにWindows10にアップグレードしてみたり。Windows10、Windows8よりかは断然良いと思います。

ドライバー類の設定も一段落したのでソフトウェアをガンガン入れていこうと思ったところで1つ問題が。

SONARを入れるためには「Command Center」なるインストールツールを使わないといけません。ツールを使うこと自体は別に構わない。ただ、このツールは“ロールバック機能”のためにインストーラーを次々とPCに溜め込んでしまうんです。ロールバック機能は「アップデートしたけど、前のバージョンのほうが好きだから元に戻して?」って時に使う機能。Command Centerはロールバックするタイミングでインストーラーをダウンロードしないで、PCに保存されている(以前使った)インストーラーを使うらしい。FAQにもファイルサイズが大きすぎるから消しても良い?というのが載っていますね。削除はオススメしない、とのこと。まぁインストーラーを毎回ダウンロードする手間が無くなると思えば許せないこともないかな?

でも、インストーラーを保存する場所の指定くらいはさせてほしい!デフォルトだとCドライブにファイルをどんどん溜めていくようになっている。放っておくとCドライブを圧迫していってしまうので、自分みたく比較的小容量のドライブを使っている場合は大変なコトに。。。

どうする?

設定を変えてやりましょう。Command Centerに歯車マークのボタンがあるのでクリック。設定画面が出てくるので保存先を変更して保存。設定変更はこれだけ。簡単なんだけど、わざわざチェックなんて普通はやらないよなぁ。インストール中に指定するもんじゃないの?って思う人が多そう。ボタンの位置的にアカウント設定に見えるのが問題なのかな?ちなみにVSTの保存先もこの設定画面で指定します。こちらも要確認。

ネット越しに最新インストーラーを貰えるのは便利だけど、ダウンロード待ちが(ファイルサイズが大きいほど)発生するのが残念なところ。まだインストールディスクのほうが快適かな?

2016年4月17日日曜日

steinberg UR22mkⅡを購入する

オーディオインターフェースを買い替えました。買ったのはsteinbergのUR22mkⅡ。開封の儀!と張り切るもビックリするような何かが入っていたりSE315みたくギミックが仕込まれていたりはしなかったです。ふつう。

理由?

これまで使っていたRoland UA-1Gが壊れた!という訳ではないです。本体がベタベタしていたり本体に差し込んだケーブル端子類がベタベタになったりと「どうしてこうなった……」と思うくらいには傷んでいましたが。使用年数は5年くらいですかね?UA-1Gを買った当時は「安い!」「音が良くなった!」と喜んでいたような思い出があります。ただ、DTM用途としてちゃんと使い始めたのは「ボカロPになりたい!」に取り組み始めたここ最近のこと。“インターフェース”として楽器を繋いで録音するとか全くしてなかったですからね。DAWでASIOドライバーを使えるようにして、ついでに音も良くなる箱くらいの扱いでしたから。で、インターフェースとして使い始めるとポツポツと不満点が出てきたし本体が傷んでるなら買い替えてしまってもいいかな?と。


どうでした?

まずはUA-1GとUR22mkⅡで違うところを挙げてみましょうか。もっと細かいところは各社HPで確認してください。

UA-1GUR22mkⅡ
入出力1 IN/1 OUT2 IN/2 OUT
GAINノブ数12
VOLUMEノブ数12
MIXERノブ数01
最大サンプリングレート96kHz192kHz
ヘッドホン端子ステレオミニプラグ標準フォンプラグ
USB1.12.0
表面材質シリコンフルメタル
質量165g1030g

UA-1Gの入出力端子数だけをみると「2 IN/2 OUT」なんですけど、GAINノブ/VOLUMEノブが1個ずつしかないので実質「1 IN/1 OUT」状態だったんですよね。何かを録音しようと思ったら、必要ないケーブルは抜いておかないと雑音が入る。。。ヘッドホンだけと思ってたらスピーカーからも音が出ていたとか。。。「毎回、抜き差しすればいいのでは?」と思われるかもしれないけど、この手間は意外とバカにできない。面倒くさがりにとっては致命的なんです。MIXERノブが付いて入力音だけを直接聴けるようになったのも○。

サンプリングレートも問題でした。UA-1Gでサンプリングレートを変更しようと思ったら、一度PCからUSBを抜き→本体の裏に付いてるスイッチを切り替え→PCにUSBを差し直し→ドライバー設定メニューから接続テストって操作が必要でした。サンプリングレート高めで作った(サンプリングレートの違う)プロジェクトファイルを開くためには、この操作が毎回必要。。。気軽にやってみる気になれなかった。UR22mkⅡはドライバー設定メニューでサンプリングレートを選ぶだけ。ラクチン!

ヘッドホン端子もミニプラグからフォンプラグになりました。低音が強くなって、アタックもよりはっきりしたような気がします。フォンプラグのほうが良いんだろうなーと思ってたので念願(?)叶ったかんじ。

材質はシリコンからメタルに。今度はベタベタしないはず!何でベタベタになったんだろ……。熱で溶けた……?

ちなみにRolandの上位機種(DUO-CAPTUREやQUAD-CAPTURE)にしなかったのはスペックが求めているものに残念ながらマッチしなかったから。「DUO-CAPTUREとQUAD-CAPTUREの中間くらいのヤツが欲しい」と物色していたらUR22mkⅡが丁度良さそうだったんです。宅録で「4 IN/4 OUT」は持て余しちゃうよ。。。たぶん次期製品で良さげなのが発売されるんじゃないかな?買い替えは随分先のことだろうけどね。


2016年4月10日日曜日

「水野式作曲メソッド解体新書」に取り組む(9)

続いてリズム編に取り組もうと思ったら、1章の最初のほうでまとめて読んでるんでした。ただ、「リズム編なのにベースラインについて語ってる?」と思って読み飛ばしていた箇所があったので、その部分をやって終わりにします。

ウォーキングライン

4ビート調のベースと言えばウォーキングライン。作るのも簡単で次の3ステップで作れてしまう。同じコードが1小節間続く場合、

  1. 1拍目にコードのルートを置く
  2. 4拍目に次のコードに近い音を置く
  3. 2拍3拍にはコード構成音で好きな音を置く

コードが2拍で変わる場合は、手順1)2)だけをやればいい。1拍ごとに変わる場合は手順1)だけ。簡単に作れてしまうおかげでクオリティは保てるけれど、“個性”を出しにくい。

完走?

本書の最終章「第三章 作曲法一望」は小話なので、特段ここでは取り上げないことにします。「作曲時に最も影響のある要素とは何か?」など考えてみると面白いテーマが載っているので興味のある人は是非。

水野式作曲メソッドシリーズもこれにて終了です。

感想

コード?トニックとかドミナントとか順番に繋げるものでしょ?程度の理解だった自分にとってはかなり勉強になりました。音楽理論って“理論”が付く割にはテキトーなことが多いよなぁと薄々感じていたことを、「そう。テキトーなんだよ。」と著者に肯定してもらった気分。

第一章が手順を踏むだけで作曲できるイージーモードなのに対して、第二章からハードモードに移行するので万人にオススメはできないかも。「作曲やってみたいなー」と興味をもったばかりの人はもっと簡単な本を先に読んでおいたほうが良いと思います。

2016年3月27日日曜日

「水野式作曲メソッド解体新書」に取り組む(8)

前回取り組んでから1年が経とうとしてますが、『ボカロPになりたい!』と同様に完走目指してやりましょう。今回からはベース編です。

ベース・パターン

ベースはコードのルートを担うとともに繰返し同じリズムを奏でることから、“ベースライン”よりも“ベースパターン”と呼んだほうがスッキリするのだそう。リズム(主にバスドラム)とユニゾンさせることで心地よさを手に入れる手法を用いてる限りはパターンに近くなる。

リズムが複雑になりにくいゆったりとした曲調のときは全ユニゾン、速めのテンポのときはリズムとベースのどちらを主とするのかを決める。音符を間引いても良いし、ユニゾンさせる(アクセントを付ける)音符を変えても良い。あとベース・パターンを作るときの基本的な考え方は以下のとおり。この考え方に沿っていれば、あまり変なことにはならないらしい。

  1. 小節1拍目はルート音
  2. 小節3拍目はルート音以外
  3. 2オクターブ以内の音域のみ使用

Ⅱm7-Ⅴ7でのベース・パターン

上記のベース・パターンを作るときの考え方だけを見ると「1コード内でしか使えないの?」なんて気がします(4/4拍子だけ?しかも1小節に1コードだけ?とか他にも思うことはあるかも)が、そんなことはないです。本書では所謂ツーファイブを例に解説をしています。

Ⅱm7-Ⅴ7の進行の中でどちらのルートを主とするのかを決める。Ⅱm7のルートはⅤ7のⅴに、Ⅴ7のルートはⅡm7のⅳになるので、ベース・パターンを貫いても音が濁らない。

フィルインなどを入れるときはベース・パターンでスケールを共有しているので、Ⅱm7(ドリアンスケール)またはⅤ7(ミクソリディアンスケール)のどちらかの範囲で音を選ぶ。ツーファイブの音が遷移してベース・パターンをそのまま適用できなくなったときは、フィルインなどの音をコード音に合うように修正する。

ペダルポイント

分数コードがあるようにベースを変えていくことでサウンドは様々に変化する。そのためベース音に関する全てについて語るのは非常に難しい。ということで、本書ではペダルポイントに絞って解説がされています。ペダルポイントに絞ってもそこそこ数があるんですけどね。。。

ペダルポイントとは、コードの共通音などをコードが変わっても最低音として保持したもの。和声学では保続音と呼ばれているものですね。本書では著者独自発案のものも入れて6種類が紹介されています。

  • ドミナントペダルポイント
    ダイアトニック・コードやツーファイブでⅴをペダルにする。ダイアトニックではトーナリティが同じになるからできること。転調している箇所ではその転調先の調に合わせてベース音を選ぶ。
  • トニックペダルポイント
    ⅰをペダルとして使用するする。
  • ソプラノペダルポイント
    コードの共通音を最高音として配置する。編曲時の味付け程度の効力しかない。
  • 共通音ペダルポイント
    コードの共通音をペダルとする。共通音でなくても、コードの構成音として組み込んでも問題が無い(濁らない)ならば、ペダルとして採用してしまう。
  • ペダルパターン
    コードの共通音が2種類以上あるときその音でパターンを組む。共通音ペダルポイントと同じように構成音的に問題が無いのならペダルとして採用する。
  • ペダルライン
    1拍目はコードのルートに、それ以降の拍では同一パターンを適用する。パターンにはコードの共通音を可能な限り採用する。構成音的に無理があるときは、パターンの音高を修正する。

共通音ペダルポイントとペダルパターンは難しくて使える気が全くしないw

2016年2月28日日曜日

SHURE SE315を購入する

馬車馬のように働かざるをえない状況なこともあって2月はDTMチックなことをできてないですが、SHUREのイヤホンを購入しました。


理由?

ボカロ処女作を投稿して以降、「ギターをまともに弾けるようになりたい」と思うようになり、10分だけでも良いからできるだけ毎日iPad mini(Amplitube)にiRig2とイヤホンを繋いで練習するようにしていたのですが。現在1本しか持ってないイヤホン(ATH-CKM500)をiPodやらゲーム機やらとの間で差替え/入替えするのが面倒になってですね。どうせなら練習用にもう1本追加してみたらどうだろうか?というのが動機です。

で、あれこれ迷った結果SHUREのSE315になったと。決め手は2つ。所謂「SHURE掛け」でタッチノイズが減るらしいこと。『バランスド・アーマチュアドライバー』なる独自技術が使用されていて“面白そう”なこと。ここまで読んで何となく察してる人もいるかもですが、全く試聴せずに買いました。だって!ヨドバシ開いてる時間に帰れないんだもん!!アマゾンありがとう!


どうでした?

モニター向きの音がします。普段は気にならないディレイやリバーブ音が主張してくる。イヤホンなのに。感覚的にドライバーの大きいヘッドホンで高解像度になるのはわかるんだけど、ドライバーの小さいイヤホンでこんな音を出せるとは思ってなかったから驚き。バランスド・アーマチュアドライバーが補聴器に使われてるモノの転用だからこうなるのかな?

SHURE掛けは慣れが必要かなー。確かにSHURE掛けすると頭をフリフリ動かしてもタッチノイズがあまりしなくなりました。

検索すればヒットする各レビューにもあるとおり、低音は弱め。低音が弱いと言っても「普通のイヤホン(ダイナミックドライバー型)と比べれば」であって、十分鳴ってる。解像度が高めな分、これ以上低音が鳴るとうるさいんじゃないかな?

イヤホン自体には全く関係ないけど、パッケージの前面が開くようになっていて中にはイヤホンの構造説明が書かれてる。で、開く部分に磁石が仕込まれてるからパタッと閉じれるようにもなってる。こういう細かい芸、好きだな。

そんなわけで「練習用のイヤホンが欲しい」というニーズを十分に満たせる商品でした。満足。


おまけ

CKM500、買ったときは5000円くらいだったのに最終的に3000円くらいまで落ちてたんだ。

2016年1月9日土曜日

「ボカロPになりたい!Vol.30」に取り組む

さて、最終30号に取り組みます。もう卒業作品は投稿済みなので、これで「ボカロPになりたい!」は卒業!

講座内容
ボカロメロディーを練る
作曲SSWを使いこなす
MMD作品を公開する

ボカロ講座

今号のテーマ【メロディ作りのヒント】

いきなり特定の調でメロディーを作るのは大変だから、ハ長調(C)を基本の調としてメロディーを作って移調させてみましょう!とのことでした。教材の動画でメロディーノートを全部選択するのにマウスドラッグでグイグイしてたけど、全選択なら[Ctrl]+[Shift]+[A]で簡単にできるのになぁ。


作曲講座

今号のテーマ【DAWをもっと使いこなそう!】

今回はアレンジ手法とかではなくSSW機能紹介でした。最終回で!ただ、すでに入力されているトラックからコードネームを割り出す機能「コード判定」は役立ちそう。とりあえずのガイドとしてコードを用意しておくとアレンジがラクになりそうな気がする。

今号のデモ曲「きみとどこまでも」、最終回らしい曲だと思いました。♪笑顔が溢れてワッハッハ♪の部分を聞いてこの曲を連想したの自分だけかな?


MMD講座

今号のテーマ【PV作品を公開しよう!】

卒業作品を投稿するときに熟読した講座になります。タイトルにキーワードを入れる、タグを忘れない、説明文はあっさりと……etc。ちゃんと守れたと思います。


完走した感想は?

良きペースメーカーだったと思います。隔週で届く教材をなんとか積まずに終わらせるんだと必死でした。内容自体は難しいわけでもないんですけどね。「ボカロPになりたい!」というタイトルのとおり「支援はしてもらえるけど、なれるかどうかは読者(自分)しだい」なのだと思って取り組んでました。だから“ペースメーカー”って表現がしっくりくる。もしタイトルが「なれる!ボカロP」とかだったらイロイロ大変だったかもね。。。この1年間で勉強する・やってみるなど行動するようになれたし、やって良かったと思う。

最後に卒業証書を貼付けて「ボカロPになりたい!」シリーズは完了!

2016年1月3日日曜日

「ボカロPになりたい!」卒業作品を投稿する

投稿する、というか、投稿しました!あとは30号に取り組めば刊行終了から約2ヶ月遅れの卒業ができますね。

【Rana72823】 バラル 【オリジナル】

一応、これまでに習った知識を盛り込んだつもりでいます。あと、29号の朝礼で森男師匠が言っていた”作品を完成させるための5つのコツ“を意識して作成してみました。

  1. 何を作りたいのか、考える
    当初の思惑どおり、持ってるモノで何かをしたかった。自分の演奏を録音して取り込めば良いのだけど、それほど時間に余裕があるわけでもないから「とにかくシンプルな曲」を作ることに。そうです、曲中のヘタクソな演奏は自分です。打ち込みのランダマイズに失敗したわけではないのです orz
  2. 曲想を決める
    ホコリの浴び具合がヒドかったギターとベースを使いたかったので、スリーピースバンドっぽいものを。結局ピアノを入れたのでココは変更になってしまいましたが。
  3. 使う楽器と音色を決める
    使う楽器はギター、ベース、ドラム。編曲の途中で耳が寂しかったのでピアノを追加。あと主役のRana[72823]。
  4. できないことは次の課題
    次で解決できるかはわからないけど課題は2つ。演奏スキル向上、ミックス上達。リテイクの数を減らしたいし、自分で書いた譜面くらい間違えずに弾けるようになりたい。ミックスの上達といっても何をすれば良いんですかね?市販楽曲みたく、こう……スマート(?)とでも表現すれば良いのかな?スッキリさせたい。EQを駆使すれば良いかな?
  5. 締切を決める
    年末年始休暇の6日間で完成させるのが目標でした。この間で完成させないとまたしばらく趣味に浸れないと思われるので。。。

「シンプルな曲」ということで使用したコード進行は以下の2種類のループです。和声学の本の冒頭で紹介されてそうなコード進行になりました。調もハ長調から転調してニ長調の2種類。

  1. Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ→Ⅰ(Aメロと中間)
  2. Ⅳ→Ⅵm→Ⅱm→Ⅰ→Ⅳ→Ⅵm→Ⅴ→Ⅰ(サビ)

無事に卒業作品の提出はできたけど、6日間ずーっと作業していたので年末年始っぽいことは何もしていないです。お餅を食べたことくらい?おみくじ引きたかったなぁー。上記“次の課題”が今年の目標になりそうな予感。

そんなこんなで。今年もよろしくお願いいたします。