2016年11月19日土曜日

VOCALOID 英語DBで単語が足りなかったのでユーザー辞書を設定する

YAMAHAから新しいVOCALOIDライブラリが発売されましたね。CYBER SONGMAN。カッコイイ声!

CYBER SONGMANを買うとアメリカ英語な発音ができるようになるユーザー辞書も付いてくるらしい。“CYBER SONGMAN専用”と書いてあるから、Sachikoの『Sachikobushi』みたく他のライブラリでは使用できない仕様なのだろうか? そもそも英語DBにしか設定できない“ユーザー辞書”ってどう使うんだ?

基本、気にしなくて良い

日本語DBのVOCALOIDを使っていると全く意識しないけれど、「1ノートにつき、1母音」が原則(音素記号を直接編集すれば、そこそこ母音を追加できるのは実験済み)となっている。英語DBでも同じで「1ノートにつき、1母音」となる。

例えば、「car」であれば1ノート。「apple」は2ノート必要になる。英単語を歌詞として入力するとVOCALOID Editorが自動的に英単語を母音の単位で分割して各ノートに割り当ててくれる。歌詞の流し込み機能を使うときはノートの数と“英単語の母音の数”が一致するように注意する。

ただし、VOCALOID Editorは全ての英単語を自動的に母音分割できる訳ではなく、VOCALOID Editor内の辞書に登録されている英単語だけが対象になっている。あんまり使用されない英単語や専門用語などは登録されてないので母音分割されない。たとえば、「freewheelingly」はVOCALOID Editorに登録されてない英単語なので母音分割に失敗する。失敗すると「うー」としか歌ってくれなくなる!

ユーザー辞書の出番

母音分割に失敗してしまうような英単語をVOCALOID Editorがキチンと処理できるようにユーザー辞書へ登録してあげる。ユーザー辞書に1度登録してしまえば、辞書へ登録したように歌ってくれるようになる。

英単語を登録したいユーザー辞書を選択(初めて登録するときは新規作成)して、英単語を入力する。英単語の登録方法は、【英単語を母音分割してほしい箇所にハイフンを挿入した状態で入力】⇒【登録する英単語の発音をVOCALOIDの音素記号で入力】⇒[追加]ボタンをクリック、の3ステップ。登録画面に載っているサンプルを見ながら適切な音素記号を探し出す必要がある。コレが地味に大変。登録したい単語と似たような単語があったり、複数の単語に分解できたりするのであれば、それを参考に音素記号を決めたほうがラクだと思う。

母音分割の失敗例として挙げた「freewheelingly」もユーザー辞書に登録後は4ノートに分割されるようになる。発音も登録したとおりの音素記号を使うようになる。

おまけ

VOCALOID Editorに予め登録されている英単語は何を基準に選ばれているのだろう? 「〇〇辞書 準拠」のようなかんじだろうか? VOCALOID Editor内の辞書を検索できると便利かな?