SONARを使って最初に驚くことは「MP3出力機能が別途有料」なことだと思うのです。SONARの初アクチベーションから30日くらいは試用期間で一時的に使えるんですけどね。先日、生涯無料アップグレード権を入手したときに「ライセンス、一緒にどうですか?」とオススメされました。
ああ、これもメモっとかないと忘れる。。 pic.twitter.com/6eyxkgyhRC
— ヒナジロウ@フミンショータイム (@hinajiro749) 2016年6月18日
他のDAWはどうなんだろう?と思って少し調べてみたら、CubaseだとCubase 8が出るまでは最上位版以外は試用ライセンスだけだったり、そもそもMP3を選べなかったりとDAWごとで状況が違いますね。
「別に無くても困らないのでは?」と思わないでもないですが、WAVEファイルだとデータサイズが大きいし、TM BOXなどWebサービスに投稿するときにちょっと不便。
どうする?
さすがに金を払うしかない状況はヒドイとcakewalkも思ったのか、SONARには「External Encoder Configuration Utility」という救済処置があります。SONARからエクスポートするときに外部のエンコーダーを自動で呼び出してくれる便利機能です。よく見てみるとSoundCloudやYouTubeへのアップロードはコレを応用してるみたいです。この機能にフリーエンコーダー『LAME』を設定して遠慮なくMP3を書き出せるようにしてやりましょう。
方法
次の手順をたどれば、LAMEが使えるようになります。
- LAME本家HPで最新版を確認する。
- LAME本家HPではソースコードしか置いてないので、実行できるEXEファイルは[LAME Links]→[LAME Binaries]で紹介されているサイト(RareWaresとか)からDLする。
- DLしたZIPファイルを解凍して、できたフォルダーを好きな場所に保存する。
- SONARのツールバーから[ユーティリティ]→[External Encoder Configuration Utility]を選択する。
- 「Cakewalk External Audio Encoderセットアップ」で[作成]ボタンをクリックしてから、諸々の情報([パス]にはLAMEフォルダーの保存先)を入力して[保存]ボタンをクリックする。
- オーディオのエクスポート時に[ファイルの種類]で作ったLAMEの設定を選べるようになる。
[コマンドライン]へ入力する“諸々の情報”はLAME本家HPの[Document]を参照してください。かなり細かいところまでチューニングできるようです。上の画像では「LAMEの最高品質で320kbpsなMP3を出力する」というシンプルな設定になっています。この設定をベースにいろいろいじってみるのと良いかも。[Keep Source File]をチェックしているとWAVEファイルも一緒に作成されてしまうので注意。
おまけ
SONARのインストールディスク(X2とか)には、LAME設定を一発でやってくれるテンプレートファイルが入っていたんです。「LAMEを使ってくれ!」というcakewalkからのメッセージかな?と思っていました(ただし、説明書には記載なし!)。インストール方法がCommand Center経由になってからはテンプレートファイルすら見当たらない。。。