前回の内容
- VELで子音の長さを調整できる。
- VEL値を変えると発声時間が変わる。
- 発声時間の変わり方は子音の種類による。
今回は【摩擦音】【破裂音】を例にVELを弄ってみよう。まずは、サンプルを用意してみる。
加隈さんボイス「いち!」が【摩擦音】。加隈さんボイス「に!」が【破裂音】。
★いち!★最初は【摩擦音:さ行】を言いながらVEL値を変えたもの。前半はVEL:7, 17, 27, ……, 127 と10刻みで増えていき、後半はVEL:127, 117, 107, ……, 7 と10刻みで減らしている。波形はこんなかんじ。
たしかに、VEL値が小さいと「S」の音が伸びてる。発声時間は変わらないみたい。
★に!★次は【破裂音:た行】を言いながらVEL値を変えたもの。こちらもVEL値を10刻みで増やし、その後10刻みで減らしている。波形はこんなかんじ。
こちらはVEL値が小さいと発声時間が短くなってる。スタッカートみたいになるのねー。
やってみて気付いたけど、VEL値を変えても音量って変わらないんだね! 音量が変わらないのなら、前々回の疑問「子音強調ってDYNとVELのどっちでやるべき?」の答えって単純かも?子音修正が必要な場合って2種類あることになるっぽい。
- 発音がちゃんとできてない…… ⇒ VELの修正
- 発音はできてるけど埋もれてる ⇒ DYNの修正
VELを変えるときはメロディーのニュアンスも変わってしまうことも覚えておこう。