「ボカロPになりたい!」が発刊される前、「水野式作曲メソッド解体新書」という面白い本を見つけて買ったものの、Ranaにかまっているうちにすっかり存在を忘れていました……
前々回で「作曲デキ~ル」に取り組んだことですし、こちらにも取り組んで作曲のイロハを学んでみます。
どんな本?
“音楽理論を必要としない作曲法を体験し、その後に作曲法のタネ明かしをすることで音楽理論を覚えよう!”という本。
感性だけで作曲はできる。でも、音楽理論の知識が無いと「自分が作ったコレは音楽と言えるのか?」と不安になる。では、音楽理論から勉強をしなくてはならないのか?それは面倒だから、作曲しながら必要なコトから覚えましょうよ。というスタンスで書かれています。
本の構成は3章立て。1章で早速『音楽理論を必要としない作曲法』で“曲らしきモノ”を作成します。タネ明かしもあります。2章と3章は理論説明が中心です。2章以降の説明を理解しようすると、「ボカロPになりたい!Vol09」から続いているコードの説明が余裕でわかるレベルの知識が必要だと思われます。当然、楽典知識を持っていることも前提です。
では、第1章から進めていきます。
『音楽理論を必要としない作曲法』は大きく3つ紹介されています。今回はそのうちの1つ『水野式黒鍵作曲法』をやってみます。手順通りに“黒鍵(♯または♭の付く音高)だけの音符を並べる作業”をすると全4パート、4小節の曲が出来上がります。
こちらはこの本を買ってすぐに作ったもの。1回繰り返してます。
こちらは今回改めて作ったもの。できることが限られてるとはいえ、ほとんど違いが無いw
この『水野式黒鍵作曲法』を使うと、ひとまず不協和音の無い曲を作ることができます。黒鍵だけを使うとペンタトニックスケール(G♭またはE♭ブルーノート)になるから、というのが理由だそう。基本的には増8度と短2度の音程関係が無ければ、“音が濁る”現象は起こらないのだとか。
次回は2つめの作曲法の前に、リズムに関する節を読んでみる予定。