2015年2月11日水曜日

「水野式作曲メソッド解体新書」に取り組む(3)

さてさて。作曲法の2種類目「ダイアトニック・コード作曲法」に取り組んでみましょう。

名前のとおり、ダイアトニック・コードを配置しながら曲を作っていくのですが、その配置方法は数字をデタラメに並べるというものです。どんな曲になったかは以下のとおり。

跳躍進行作曲法

[CとD]とか[AmとBm]みたく隣り合ったコードではなく、3度以上離れたコードへ跳躍する進行に絞って作ることから始めます。音符を適当に並べ、その適当に並べた各音符に数字を割り振り、最後に一定規則に従って楽譜へ書き起こしていきます。その結果がこちら。

ダイアトニック・コードは曲の調を体現するもので、ダイアトニック・コードを使用していれば調を乱すことはない。でも、コード進行時に“気持ちよく聴くことのできる”ペアとそうでないペアが存在していて、この相性関係を理解するには理論の勉強が必要になってくる。ただし問題なのは、その音楽理論が“気持ちよく聴ける”という感性だけで成り立っていること。理論と言うには根拠が弱すぎてしっくりこない人も多いので、まずは作曲して体験してご覧?というのが著者の論。

順次進行作曲法

「跳躍進行作曲法」では、コード進行に絡めたメロディーとは別にカウンターラインメロディーを作っています。このメロディーとカウンターラインメロディーを利用して&コードの順次進行を使って曲を組み立てるのがこちら。編曲っぽいことをしてみます。

コード進行が違うだけでも印象って随分変わるんですね。ダイアトニックでメロディーを作り、ダイアトニック・コードを使ったコード進行であれば、音楽としては可笑しなことにはならないこと(面白いかは別問題なこと)を実践できたはず。理論的に詳しいことは2章で述べられているようです。